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『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』よりピックアップ@今村翔吾の翔語録

第5水曜日のデイライトタッキーでお送りするコーナー「今村翔吾の翔語録」。
直木賞作家で箕面本屋大使の今村翔吾さんに、ご自身の著書から珠玉の言葉たちを選んでいただき、
その言葉の背景や込められた思いなどをお話しいただく時間です。

Screenshot

今回選ばれた言葉は

「火の神様に人の強さを思い知らせてください 」
 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社文庫) より

『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』は今村翔吾さんのデビュー作。
かつて松平家に仕え定火消しとして活躍していた松永源吾が、事情により浪人となっていたところを、
出羽新庄藩の火消し立て直しに招聘される物語です。
このコーナーに登場するのは二度目です。

人間は古来、地震や雷、火事といった厄災に見舞われてきました。
地震や雷を完全に制御するのは難しいことですが、火事に対しては古くから知恵を絞って戦い、
時に制圧してきました。

人の力でなんとか防ぐことができる、その強い意志を込めたセリフが、今回選ばれた
「火の神様に人の強さを思い知らせてください」です。この言葉の主は、
主人公・松永源吾の妻である深雪さん。
シリーズを通しても非常に人気の高いキャラクターです。

また、災いをもたらす「火」にも神様が宿ると考える感性は、八百万の神を敬う日本らしい考え方といえます。
このセリフが物語のどこに登場するのか、ぜひ作品を手に取って探してみてください。

ちなみに『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』はアニメ化され、2026年1月11日から4月5日まで、
CBC/TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠にて放送されました。
今村さんの作品は小説の世界にとどまらず、ドラマ、舞台、アニメと多方面に飛躍されていますね。

次回の「今村翔吾の翔語録」は7月29日(水)放送です。
お楽しみに。

<余談1>
今村さんが作家デビューされる前、ダンスインストラクターをされていた頃のお話です。
レッスン終わりに生徒さんたちと歩いていると、公園でぶるぶる震えている小学生を見かけました。
その男の子は、落ちていたライターで落ち葉に火をつけたところ、思いのほか燃え広がってしまい、
どうしていいか分からず怯えていたのです。

今村さんは教え子たちと、バケツリレーの要領で水を運び、初期消火に努めました。
とはいえ、公園にバケツはありません。そこで代わりにしたのが、たまたま近くにあった「カラーコーン」
(工事現場にある赤い円錐形のもの)だったそうです。
その甲斐あって、消防車が到着した頃には火は下火になっており、大事に至りませんでした。
これぞまさに、リアル「ぼろ鳶組」のエピソードですね。

<余談2>
先月、今村さんがオーナーを務める「きのしたブックセンター」内に、カフェ「アロマ珈琲1971 箕面店」がオープンしました。
書店でのお買い上げ金額に応じて、コーヒーの割引クーポンがもらえます。

本を買ってすぐにカフェで楽しむのも、コーヒーを飲みに来たついでに本を眺めるのも素敵ですね。
落ち着いた内装は、リモート出演などで拝見する今村さんの書斎に雰囲気が似ているのですが、それもそのはず。
今村さんご自身が家具の配置などのレイアウトに携わっており、好みが投影されているのだとか。
ファンの皆さんも、ぜひ今村さんの書斎気分を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか?

【放送日時】
4月29日(水)11:00から約10分(再放送:同日20:10頃から)

(文責:千波留)

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