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漆工芸で国際瀧富士美術賞!重里乃絢さん@みのたんらじお


毎週土曜日午前11時~正午に、メイプルホールロビーから公開生放送でお送りしている「みのたんらじお」(箕面市提供)。おすすめの週末情報をご紹介したり、ゲストをお迎えして楽しいおしゃべりで過ごす1時間です。
(パーソナリティー:繁田麻衣子)

<飛び入りゲスト>
この日の午後、メイプルホール小ホールで開催予定の
「箕面市障害者共同事業所たんぽぽ40周年記念 トークイベント&映画上映会」
から、永田千砂さんに飛び入りPRしていただきました。
内容は、40年前の立ち上げ当初から現在に至るまでをトークで振り返り、イタリア映画『人生、ここにあり!』を鑑賞するというもの。
準備でバタバタ忙しいところ、飛び入っていただきありがとうございました!


<みのお・コレ一番!>
箕面でイキイキと活動するみなさんをお迎えしてお話を伺うコーナー。
今回は、漆工芸で国際瀧富士美術賞を受賞した重里乃絢(じゅり・のあ)さんにお越しいただきました。
現在、京都市立芸術大学大学院2年生の重里さんは、漆工専攻に所属しています。
そもそも、漆工芸の道に進んだいきさつは?
「京都で芸術を学びたいと思って同大学に進学しました。1回生のときの『工芸基礎』の授業で、漆工・染色・陶芸と体験した中から、漆工が一番性に合っていると感じて、その道を選びました」

今回は、作品の実物もお持ちいただきました。
この作品は?
「これは『おしりとおなか』という作品です」

重里さんいわく「赤ちゃんのおなかや、おしりのぷにぷにした感じがたまらなく素敵。とくにおしりの辺り、吸引力を感じます」
おしりの重要な部分には、キラキラ光るように、金属の粉を散りばめているそうです。
見た目はどっしり重たそうな感じですが、持ってみると「あっ、軽い
!?」
実は、造形の部分は発泡スチロール製。そこに布を貼り付け、その上から漆を塗っていきます。塗っては乾かし、乾いたらまた塗って、完成までの工程数は40から50にもなるとか。一つ仕上げるのに5カ月かかる場合もあり、モチベーションの維持に苦労したり、作っているうちに当初と違うアイデアが浮かぶなど、構想がブレてしまうこともしばしば。
「でも、そうやってブレた先に、より面白いものがあったりします」
漆工専攻では、実際に岩手県の漆の産地で、原木から樹液を採集する実習もあるそうです。実は国産漆は希少なもので、現在は大部分が中国からの輸入漆だとか。塗り味ひとつとっても、国産漆は重たく、輸入ものの方がさらさらして塗りやすい、でも品質は国産の方が優れている、とのことです。
漆といえば、肌に触れるとかぶれることでも知られていますが、そういった苦労は?
「幸い、私は肌が強い方で、あまりかぶれずに済んでいます」
これも個人差があり、同じ専攻でもかぶれやすくて苦労している人も。
その面でも、重里さんは漆工芸に向いていると言えるのでしょう。



2024年、国内外の大学の美術・芸術系学部の学生に奨学金を給付する「国際瀧富士美術賞」で、重里さんの作品『運命の出会い』が優秀賞を受賞しました。
「コンセプトは、曲がり角でぶつかりそうになる『ボーイ・ミーツ・ガール』。この王道のシチュエーションを、漆工芸で表現しました」
壁の中からニューッと出ている、上半身と右足。真っ黒なボディはよく見ると青みがかっています。無口で筋骨隆々、マッチョに痺れる!憧れるゥ!そんな重里さんの理想の人を表していて、とにかく「欲望を全て詰め込んだ」。実際に筋肉ムキムキの知人に頼んでモデルをしてもらったそうです。
受賞の知らせを聞いたときは?
「よっしゃ!って思いました(笑)」
この功績により、2025年10月には箕面市長表彰も受けた重里さん。
作品は箕面市役所本館2階の市長室前に展示され、SNSでは原田亮市長もこの作品の前でしばしばポーズを取る写真があったりと、人気のようです。


漆工芸は手間もかかるけど、その分魅力的で奥の深い世界とも言えるでしょう。
一般の人には、本格的な作品づくりはなかなか機会がありませんが
「金継ぎというのが、比較的入りやすいのではないでしょうか」
割れた茶碗などを、金粉を練り込んだ漆で接合して復元する金継ぎ。なるほど、これも漆の技法の一つなんですね。
家に、欠け茶碗あったかな・・・。

現在は大学院2年ということで、この先の進路は模索中という重里さん。
箕面で好きな場所は「瀧安寺の弁財天や、西江寺」とのことで、自然の中を散策しながら、空を見上げたり、四つ葉のクローバーを探して、のんびりリフレッシュしているそうです。
最後に、今後の目標を。

「自分が満足して、ちゃんと愛せるものを作ること。それが目標です」

どうか大学院での最後の一年を充実したものに、そして社会に出てからも、漆工芸づくりを通して学んだことを生かして、また新しい「何か」を生み出して行ってください!

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