
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。
■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは…
大阪大学飛行機制作研究会アルバトロス
佐藤汰勇(さとう・たいよう)さん
(工学部4年生)
毎年夏に、琵琶湖で開催される「鳥人間コンテスト」。
人力飛行機の飛距離を競うこの大会で、2025年。
大阪大学「アルバトロス」は優勝を果たしました!
(人力プロペラ機部門)
これまで阪大チームは、ずっと他の強豪大学の後塵を拝してきました。
佐藤さんは1年生の頃、サークルの新歓で「ピザがタダで食べられる」のにつられて入会。
別に人力飛行機に興味があったわけではなかったそうですが、大勢のメンバーが作業を分担しながら作り上げていく過程で、いつしか中心メンバーとして構造設計を担当するようになりました。
設計が上手くいかなければ、飛行機も長く飛ぶことはできません。解析ソフトを活用しながら、連日夜遅くまで試行錯誤が続きました。
そんな苦労の末に完成した飛行機は「白夜」と命名され、とうとう琵琶湖の空に飛び立つ日がやってきました。
佐藤さんは、離陸時に機体を押し出す係として、他のメンバーと一緒にプラットホームに立ちます。
「3、2、1・・・GO!」
渾身の力で、虚空へと押し出す機体。
みんなの期待を乗せて、「白夜」はふわりと空に浮かびます。
30メートル超えの細く長い翼は優雅に反りを打ち、その姿は例えるなら「空の女王」。眼下にサポートの船団を家来のように従えながら、湖上の空中旅行を楽しむかのように進んで行きます。
最後に着水するまで、「白夜」が飛んだ距離は1万5473.51メートル。サークル始まって以来の大記録で、鳥人間コンテスト初優勝を成し遂げました!
「風が穏やかで、とにかく天候に恵まれました。あとはやっぱり、パイロットの頑張りですね」
ここまで来れたのは、先輩たちが遺したデータ、経験、ノウハウのおかげ。佐藤さんも来年以降は「OBとして、後輩たちに協力していきたい」とのことで、阪大アルバトロスの連覇にも期待が高まります。
人の力で、空を飛ぶ・・・古代から人類があこがれ続けたその夢は、現代を生きる大学生たちによって形になり、さらなる高みをめざして、飽くなき挑戦が続いていきます。
来年の鳥人間コンテストでは、どんなフライトが見られるのか。今から楽しみです!


