毎月第2水曜日の「デイライトタッキー」内でお送りしている「聞かせて!ペット自慢」。
ワンちゃんやネコちゃんなど、大切な家族の一員についてお話を伺うコーナーです。
2026年6月は、箕面市にお住まいの花沢裕美子さんをスタジオにお迎えし、
ビーグル犬のすぎなちゃん(12歳・女の子)のお話をお聞きしました。

花沢さんが「ペット自慢」にご出演くださるのは今回で5回目。
2010年、2013年、2016年には、先代犬のねねちゃんと一緒にご出演くださいました。
ねねちゃんは、みのおわんわんパトロールWESTで大活躍。広報活動の一環として、
何度もタッキーに出演してくれていました。
その後、ねねちゃんや家族だった猫のサスケくん、元太くんが相次いで天国へ旅立ち、
花沢さんご夫婦は深いペットロスを経験します。
そんな中で参加した、動物保護施設ハッピーハウスの大見学会。
そこで初めて出会ったのが、すぎなちゃんでした。
「この子が家族になる子だ」
花沢さんはそう直感したそうです。
すぎなちゃんは元猟犬。
保護された後も、受け入れ先が決まりかけては人との相性が合わず、施設へ戻ることを繰り返していました。
とても怖がりで、パニックを起こしやすい性格だったためです。
花沢さんご夫妻は、すぎなちゃんが慣れてくれるまで3か月間施設へ通い続けました。
さらに自宅へ迎えてからも3か月間のトライアル期間を設けるという、
異例の長期間をかけて少しずつ環境の変化に慣れてもらったそうです。
すぎなちゃんが前回「聞かせて!ペット自慢」に出演してくれたのは、
そのトライアル期間中の2018年9月でした。その際、花沢さんは
「今はまだトライアル中ですが、施設へ返すという選択肢は全くありません」
とおっしゃっていました。
その言葉どおり、2か月後には正式に花沢家の一員となったすぎなちゃんですが、
その年の年末に大事件が起こります。
散歩の際、すぎなちゃんには首輪とハーネスを併用したWリードで安全対策をしていました。
怖がって暴れた時に抜けてしまうのを防ぐためです。
ところがある日、ご主人が誤ってきちんとWリードにできていませんでした。
そんな時に限って、近くで自転車が急ブレーキ。
突然の「キキキキキ!」という音に驚いたすぎなちゃんは勢いよく後ずさりし、ハーネスが外れてしまいます。
そして、そのまま走り去ってしまったのです。
雪が降るほど冷え込んだ年末。
すぎなちゃんは3日間も家へ戻れませんでした。
花沢さんは、チラシを貼ったり、SNSを活用して周囲の方に呼びかけました。
幸いにも、その日すぎなちゃんは たまたま真っ赤な服を着ていたため、とても目立っていたようです。

「赤い服を着たビーグルがリードも付けずに走っています!」
そんな目撃情報が続々と寄せられました。
寄せられた情報をつなぎ合わせた結果、最後はスカイアリーナで無事に保護。
足の速いビーグルだけに、多くの方々の協力があってこその再会でした。
この脱走のきっかけを作ってしまったご主人に対し、花沢さんは
「もし、あのまま すぎなが見つからなかったら離婚していました」
と笑いながら振り返ります。
ちなみに、赤い服を着て逃走したすぎなちゃんの姿はよほど印象的だったようで、
その後しばらくは散歩中、すれ違う人から
「あっ、もしかして“あの”すぎなちゃん?」
と声をかけられることが続いたそうです。
極め付きは旅行先。
偶然出会った箕面市の方からも
「あれ? もしかして……あのすぎなちゃん?」
と言われたのだとか。
それから8年。
花沢さんご夫妻は、怖がりなすぎなちゃんに「大丈夫だよ」と声をかけ続け、
安心して暮らせるよう見守ってきました。
その甲斐あって、最近では初対面の人に声をかけられたり、
撫でてもらったりすることもできるようになったそうです。
怖がりなすぎなちゃんを見守り続けてくれた ご近所の方々も、
「やったー! すぎなちゃんが尻尾を振ってくれた!」
「撫でさせてくれた!」
と、自分のことのように喜んでくださるのだとか。
今年13歳になるすぎなちゃん。
花沢さんご夫妻は、少しずつ高齢犬としての備えも始めています。
そのひとつがカートです。
先代犬のねねちゃんには歩けなくなってからカートを用意しましたが、怖がって乗ってくれませんでした。
そこで今回は、まだ元気に歩けるうちから慣れてもらう作戦です。
わんわんパトロール仲間から譲り受けたカートに、すぎなちゃんは意外にもすんなり乗ってくれたそう。

しかもカートには別のメリットもあります。
8歳の時に僧帽弁膜不全の手術を受けたすぎなちゃんにとって、過度な運動を避けられること。
そして猛暑の日でも、熱くなったアスファルトから肉球を守れることです。
不足しがちな運動量は、早朝や木陰でのお散歩で補っているそうですよ。

ねねちゃんとの暮らしで学んだことを、今のすぎなちゃんとの生活に活かしている花沢さん。
ことあるごとに、「ねねばあちゃんが教えてくれたんだよ」と、すぎなちゃんに話しかけているそうです。

周囲からは「いいお家にもらわれてよかったね」
と言われることも多いそうですが、花沢さんは語ります。
「500匹以上いた保護犬たちの中で、なかなか人に慣れなかったすぎなが、
私が名前を呼んだら来てくれたんです。
私が選んだのではなく、すぎなが私を選んでくれたんです。
ありがとう、すぎな」
その言葉が、とても印象的でした。
ねねちゃんから教わったことを大切にしながら、穏やかな毎日を重ねているすぎなちゃん。
これからも元気で、長生きしてくださいね。
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「聞かせて!ペット自慢」
毎月第2水曜日 午前11時~
再放送
当日午後8時10分~
(文責:千波留)
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