
地域に暮らす若い人たちの声をラジオで届けたい。
そんな思いから、ラジオに出てみたい中・高・大学生たちが自由に集まって、語り合う番組を企画しました。
タイトルの「発信!じゅーだいスクランブル」は、
・戦闘機の緊急発進(重大スクランブル)
・中・高・大学生などが混ぜこぜ(十代スクランブル)
という二重の意味があります。
今を生きる十代の若者が、切実に思うこと、伝えたいことは何なのか。
番組づくりを通して、一緒に考えていければと思います。
第32回となる今回は、中・大・院、4人が集結。
・たけと(院2)
・れい(大1)
・たいし(中3)
・しんのすけ(中1)
いつもより少なめですが、いずれ劣らぬ逸材ばかり!?
少数精鋭で参りましょう。
今回のテーマは・・・
ヒーロー
スーパーパワーで悪者をぶっ飛ばしたり、圧倒的なパフォーマンスで何万人もの観客を熱狂させたり。そんな特別な力を持ったヒーローもいれば、意外と身近な所で、人知れず誰かのために頑張っている、そんなヒーローもいるかもしれません。
あなたにとって「ヒーロー」とは?
★あなたの好きなヒーローは?「架空編」
まずはアニメや漫画など、架空の世界のヒーローについて。それぞれ全く異なるヒーロー像が飛び出しました。
れい・・・キュアスカイ(ひろがるスカイ!プリキュア)
初の青髪主人公。「誰かを守ることや、大きな力を持つことだけがヒーローなのか」と葛藤しながら成長していく姿に心打たれます。
たいし・・・ブラック・ジャック
無免許ながらも「人の命」を最優先に考え、医療の限界に挑む人間らしさが本当のヒーローだと感じます。
しんのすけ・・・子育てをする野鳥
天敵から必死に卵やヒナを守る親鳥(一日中口に水を含んでヒナにかけるハシビロコウなど)は、自分を犠牲にする究極のヒーローです。
たけと・・・ドラえもん
完璧すぎず、のび太が本当に困ったときにだけ四次元ポケットから道具を出して成長を見守る、一番「寄り添ってくれる」ヒーローです。

★あなたの好きなヒーローは?「実在編」
後半は「実在するヒーロー」に焦点を当て、「そもそもヒーローの条件とは何か」という深い議論へ発展しました。
れい
「2018年の大阪北部地震のとき、名乗らずに見ず知らずの私たち小学生を助けて去っていったサラリーマンのお兄さん」
たけと
「交通事故に遭ったとき、パニックになる自分を冷静に救護してくれた救急隊員や病院の人たち」
たいし
「現実の人間が『自分はヒーローだ』と自覚した時点で、それは謙虚さを失ったおごりになってしまう。だから現実にはヒーローはいないのではないか」
しんのすけ
「ハリウッドザコシショウのように、テレビの前でくじけそうな人を大爆笑させて笑顔にしてくれる芸人さんもヒーローだと思う!」
このやり取りの中から、ひとつの答えが見えてきました。
野鳥の子育てと同じように、「自分の欲望を押し殺して、見返りを求めず誰かのために本能・全力で尽くせる存在」――それこそがヒーローなのではないか。
「そう考えると、僕たちのために全てを尽くしてくれる『母親』や『父親』こそが、現実のヒーローかもしれない」というたいしさんの言葉に、スタジオの全員が深く納得しました。
★今、世界が必要としているヒーローは
最後に、これからの時代に必要なヒーローについて考えました。
科学やAIの発展が進む現代。しんのすけさんからは「絶滅した生物を蘇らせて生態系を守る研究者」という夢のあるヒーロー像が、たいしさんからは「人間の止まらない好奇心や文明の暴走に歯止めをかけ、議論し続けられる人」が必要だという大人顔負けの意見が飛び出しました。
既存の流れにただ流されるのではなく、「どうあるべきか」を自分で考え、発信していくこと。
今日のようにみんなで議論の場を持つこと自体が、未来のヒーローに繋がっていくのかもしれません。



